2007年02月13日
ビルの谷間 現実が爪を休める 欲望とあきらめを狙って輝いている だから ぼくは行くのさ 風の中を行くのさ

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最近はポカポカ日和が続いて、キモチのイイ毎日です。


一応、冬って事になっているけれども、こんな春の様な昼下がり。

嬉しいような淋しいような。


こういう、スプリング ウィル カム!な感じが垣間みれる と、どうしたって僕は、今から11年前の頃を思い出す。

僕は高校生。

パンクを背負っていたかのような錯覚をしていた、その頃の僕の髪型 は、モヒカン頭。

当時、山形イチの歓楽街、七日町にある美容室に行き、

「モヒカン刈りにしてください。」
と、持参したUK HARD CORE PUNKのバンド、
ザ エクスプロイテッド 「punks not dead」のレ コードジャケットを
美容師さんに見せながら、こんな感じで、と注文をした。


美容師さんは僕の注文に戸惑ってみたいで、しばらくお店のバックルームに
身を隠し、
他の美容師さんに、どういう風にアタマを刈るかの相談をしていた。


おふたり共、とても綺麗な美容師さんだった。


今思えば、そりゃそうだ。
僕の注文に戸惑うのも無理はない。
今でこそモヒカン ヘアーなんて、いってみりゃ、ポピュラーにはなったが、
トコロは11年前の96年。しかも山形県。
モヒカン刈りの人なんかめったにいやしない。

僕は、
「困らせているかな?」
と、少し不安になったけど、すぐさま意を決したかの様な面持ちで、
その美容師さんは作業に取り組んでくれた。

さすがはプロ。


晴れて、念願のモヒカン刈り。

鏡を見て、しょっぴり恥ずかしかったけれども、

「うーむ。なかなか似合うな。」

と、我ながらご満悦であった。


そのモヒカン刈りをした夜、僕は、
駅前に位置する霞城公園というかつてお城があった、
大きい公園へと向かった。

なんとこの日は、人生初の「合コン」だったのだ!!
しかも野外で!屋外で!!

僕の後輩の藤田くんの(現在、トリノグラフという名義で、都内の飲食 店やショップの内装業のプロデュースを行っている。立派!!)
当時の彼女さんの計らいで、このモテない僕たちに、素晴らしき出会い を!素晴らしき青春を!!
.....という、ありがたい企画が執行されたのであった。

お相手は市内にある女子校のガールズ。

きゅぴーん。

僕はと言えば、止せば良いのに、気合いを入れ過ぎてモヒカン頭。

合コン前ということもあり、可愛らしい撫で付けヘアーで登場しようか迷ったが、
当時の僕はひとりで「パンクを背負っているこのオレだ!」などと、真剣に勘違いしていたので、
「パンクスたるや、合コンひとつでオレの生き方を変えるなんて出来やしない!」
という考えにまとまり、モヒカンとさか頭、執行!という訳だったのだ。
真逆の気合いの入れ方。


てぇーっ、てぇーっ!!(← 天然記念動物、トキの鳴き声で す。)


と、凄んでみたのはよかったのだが、合コン間際になると、やっぱり緊張してしまう。

夜のとばりが降りてきて、続々と万年女日照りの飢えた野郎どもが公園にやって来る。
中には知らない男の子もいたな。

オーガナイザーである藤田君と、その彼女さんもやってきた。
女子校の女の子も。

参加数は最終的に15人くらいに膨れ上がっていた。

ひぇ〜。


集まった女の子たちは、みんなお洒落で、コム デ ギャル ソンのスカートや
ズッカなどのワンピースを着ていた。
仙台市のフォーラス ビルで買ったのかな。


僕らはまず、公園内にある大きな木の軒下に、飲み会の場所を確保した。

ピクニックに行く時に持って行きそうなシートを、何枚かに分けて地ベタに敷き詰める。
みんなで買い出ししたお酒と食べ物にそれぞれ手をつける。

当時の僕らは高校生で勿論、未成年。
でもお酒飲んじゃった。

(もう10年以上前だし、時効成立という事で、表記致します。良い子のみんなは真似しないよーに!)

teenagerだったし、お酒の呑み方とかには全く免疫なんてないので、
すぐにベロンベロンに泥酔してしまった。

ましてや女の子との対峙の時である。
シラフでなんかしゃべれる訳なんか、ない。
ひたすら呑むしかないのである。


今の僕を知る周囲の人は信じられないと思うが、
僕はお酒が全く苦手で、呑みたいなんて思った事なんかほとんどなかったんだ。


僕の頭部を見て、女の子たちは、

「えー、なんか、ショージくん、ハードぉー、パンクっぽいねー。」

「なんで、横の髪の毛ないのー?すごーい。」

とか、キャッチーなレスポンスをくれた。
モヒカン効果有り。

テヘッ。


酔っぱらった僕らは、いい気分になっちゃって、その霞城公園内にある、高校や中学の競技大会なんかにつかわれる
大きなグランドへ走り出し、ブルーハーツの「キスして欲しい」や「星をください」なんかを
大声で歌いまくって、なんか、どういったらいいんだろ、高揚していたんだね。
女の子と一緒になってさ。

調子コイていたんだな。
ウカレていたんだな。
随分と。

でも、お酒が身体に合わず、ゲーゲー、リバースしている女の子もいた。


そこまでは順調だったんです、ホント。

事件はそんなトキ起こった。


飲み会の場所である、木の下の陣地の方から、

「しょーちゃん助けてーっ!!」

という大声が聞こえて来るではないか。

そんときの僕はと言えば、例のグランドでブルーハーツ大合唱中&グデングデン状態。

「ん、なんじゃ?」

と、振り向いた瞬間、目の前に正拳突きがっ!!!!!

「フゴッツツッ!!」

思いっきり顔面を強打された。

何が起こったか、僕にはさっぱりわからず、
??????マークだらけのin my head。

と、その瞬間、僕はハッとした。

そう、僕らは、ルックライク やくざ屋さん系チンピラのお兄さ んたち数人に、取り囲まれていたのだ。
兄さんたちの片手には、それはそれはたくましそうなバットやら木刀が しっかりと
まるで、立派なミュージシャンになるまでは、故郷に戻るもんか!
とココロに魂を宿す、若者の決意さながらに、ギュギュっと握られてい た。


後ほど聞いた話だが、どうやら女の子たちがお酒や食べ物を買いに行った時、
このチンピラ集団にナンパされていたらしい。
女の子たちはシカトしていたが、しつこく付きまとわれたらしく、
最終的に女の子たちは罵倒を浴びせ、さっさとその場を立ち去ったらしい。

そんでこの辺をうろついていた彼らは、その女の子たちの振る舞いと、 僕らの大声青春讃歌に怒りを覚え、
HEY!!Let's ボコボコ(はぁーと)という事になったみたい。


とはいえ、僕らは総勢15名くらい。そのうち男子は9人くらい居て、
人数的には奴らよりもまさっていたのだが、そのうちの男子4人くらいは、
第二便でお酒を調達に出掛けており、不在だったのである。


僕は顔面を殴られはしたが、懸命に、そして勇敢に、そのチンピラ Aに負けじと応戦し、
ex)サッカー部のキック力を駆使し、ハイキックをイッパツお見舞いし て、
そのチンピラAをK.O.するのに成功した。

へへん、どんなもんだい、と、いい気になっていたその刹那、

「こ、こいつだ、こいつを弱らせろ!!」

と、他のチンピラBが発した、かけ声のせいで
一気に6人くらいの人数が集まり、僕だけ目がけて総攻撃。

ほら、もう、アレですよ。
多勢に無勢ですよ。

コチトラ酔っぱらってますから、もう既に足なんかはフラフラな訳です よ。

で、6人掛かりですよ、ねぇ?お客さん。ひどい話でしょ?

バットや木刀やキックの雨あられですよ。
ハイ、ワタクシK.O。


チンピラはケンカ慣れしてんなぁ....。
なんせ、龍とか虎とかの刺繍入りのセーター着てしなぁ....。
そりゃぁ強いよなぁ.....。
つーか、ひどいなぁ.....。
ああ、いてぇなあ.....。


こんときの初めてです。
両方の鼻から鼻血だしたの。


僕がノックアウトされた時と同時に、他のみんなも
ビール瓶で頭を割られてたり、顔面にキックされて、
お気に入りだったステューシーの眼鏡なんかが歪んじゃっているヤツも いた。


女の子たちの「イヤーッ」と泣き叫ぶ声と
訛り言葉で威嚇しているチンピラの声とが
まるで旋律の様に
遠のく僕の意識の中と、
春ウララの真夜中の星空に、切なくこだました。


僕は、しばらく気絶していたのだが、
我に還ってみると、僕は藤田くんの彼女がリバースした排泄物の上にぶっ倒れていたらしく、
上着にソレらが付着していた。
バッチー。

まあ、彼の彼女は可愛いから良しとするか。


もう既にチンピラたちの姿はいなくなっていて、
ぐぐぐと、うずくまっている友達や、
疲れ果てた顔しながら地面にペタンと座り込んでいる女の子たちの姿があった。


もうこうなってしまったら、お酒を飲み直す気にもなれず、
僕らはボロッボロになりながら、それぞれの家路へ。


整髪料でオッ立てた、ご自慢のトサカ頭も、
ぺにょんと、情けないくらいにひん曲がっていた。

その後、藤田くんの彼女さんから、僕宛に電話があり
あの飲み会に参加していた女の子の中で、
僕に好意を抱いているこがいるという事を告げてくれた。


わお。

奇特な方だわ。


彼女のお名前はしずかさん。
山形は寒河江市に住んでいた。
やや面長で、美人で、おっぱいも大きくて、
ちょっとした沿線のアイドル的存在だったらしい。


そんな彼女を遠ざける理由なんてあるはずもなく、
御付き合いする事に。


僕は、ボコボコの顔と体になってはいたが、
しずかさんという可憐な天使を勝ち取る事ができた。


高校時代の、最初で最後の恋人。(すぐお別れしましたが。)

嗚呼、17歳。
恋愛のイロハなんて、さっぱりわかんなかったセヴンティーン。(あ、 今も。)

そんな思い出話さ。

それから9年後、渋谷のラママで銀杏BOYZのライブを見た後の打ち上げにて、
あびちゃんから、衝撃的な一言が。

同じ山形出身の彼。

上に書いた武勇伝(?)エピソードを酒のつまみに
話していたら、あびちゃんがポツリと、


「しずかちゃん、中学のとき、付き合っていたよー。」

「でぇぇぇーっつつっ!?」

イッツ スモール ワールド vo.2。

と、まぁ、はるがくーればおもいだすー的な、青春の1ページでござい ました。

☆今日のココロの琴線的2曲☆

”スピッツ”

♪君が思い出になる前に♪

”JAMIE T.”

♪PANIC PREVENTION♪

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コメント

 岡崎京子さんの漫画で見るような世界ですねー。

 女の子たちが無事だったなら何よりです。

山形の庄内地方出身です!
庄司さんと峯田さんの大ファンで、峯田さんのブログとともに毎日拝見させていただいています。

今月号の伊賀さんとの相談部もかなりおもしがったです!

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