ビアンコチェレステに恋焦がれ
秋が深まっていくにつれて、僕の中ではフットボール熱が
ぐんぐん高まっていきます。
Jリーグはシーズンの佳境を迎え、
かたや開幕してまだ間もない
海外のフットボールシーンは、
これからじわじわと熱を帯びてくる。
フットボールジャンキーにとって、
たまらない時期に差し掛かってきたというわけです。
ということで今日は、
海外のフットボールトピックを少し。
実わ今シーズン、
開幕からテンションあがりまくりなのです。
なぜなら僕が愛してやまないクラブが、
近年まれに見るほど絶好調なんです。
イタリア・セリエAの『S.S.ラツィオ』。
93年だったかな。
友達の家のWOWWOWで観たセリエA。
水色のユニフォームをまとった、
ジュゼッペ・シニョーリという
ブロンドの小さなレフティーを見た瞬間、
一瞬にして虜になった。
以来、
ラツィオ州ローマに本拠を置く
『ビアンコチェレステ』(白と水色)のファン、
『ラツィアーレ』であり続けているのです。
振り返ると、いい時もあれば悪いときもありました。
シニョーリ、アレン・ボクシッチ、ポール・ガスコインらを擁した
90年代前半。セリエAの他のチームとは一線を画する、
見方によっては時代遅れな超攻撃型システムに心酔した。
そしてパベル・ネドベド、ファン・セバスティアン・ベロン、
アレッサンドロ・ネスタ、シニシャ・ミハイロビッチ、
マルセロ・サラスら世界の名だたるクラッキ(名手)たちをそろえ、
スクデットを獲得した99‐00シーズン。
ラツィオの時代がついに到来したと、
心の中で狂喜乱舞したのを覚えてる。
しかしその後、それまでの背伸びした補強があだになり、
親会社のチリオがチーム経営を撤退。破たん。
03年のこと。
チームの希望だったエルナン・クレスポも、
チームのバンディエラだったネスタも
次々とチームを去らざるを得なくなり、
僕も現地のラツィアーレと同じだけ悲しみに暮れた。
とくにネスタがミランへ移籍したときの、
あのなんともいえないはかなさと脱力感。
今でも心の隅にしっかりと刻み込まれてる。
さらに追い討ちをかけるかのように、
一昨年の一大カルチョスキャンダル(八百長問題)にも
巻き込まれ。。。
なんとかセリエB落ちは免れたものの、
われらがビアンコチェレステの迷走は
もはや止めることができないところまで来たと、
正直絶望した。
しかし!!
今シーズン、一筋の光明が見えた。
希望の光は、
イングランド・バーミンガムから移籍してきたばかりの、
マウロ・サラテというアルゼンチンの若者。
開幕6試合で6ゴール。
まだ日本ではさほど名を知られていない
21歳のゴールハンター。
これが本当に、かつてのクレスポを彷彿とさせる、
素晴らしいアタッカーなのです。
ゴラン・パンデフとのツートップは、
今シーズン現段階で、
セリエで最もハイパフォーマンスを見せてくれている。
いやぁ、見ごたえたっぷり。
今シーズンも、いまだ
ユニフォームの胸スポンサーは入っていない。
そして好調とはいえ、もちろんまだまだ序盤にすぎない。
不安材料なんてやまほどあるけど、
それでも今季のラツィオは何かが違う。
クラブの規模は小さくなっても、
何かこう、ラツィオの攻撃的アイデンティティが
脈々と受け継がれているかのよう。
そんなサッカーを見せてくれてる。
再びビッグクラブになってくれ、などと
大きなことは望んではいない。
不器用だけど、勝つときは素敵に勝つ。
そんなラツィオらしいドラマティックな
カルチョが見たいだけなのです。
ビアンコチェレステに恋してはや15年。
今、5年ぶりにスタディオ・オリンピコへ
行きたくてたまらない。
